オンライン・バカ 常時接続の世界がわたしたちにしていること

著者: マイケル・ハリス(著)松浦 俊輔(訳)

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:::目次(単行本):::

プロローグ これで何でも見れるのよ

第一部 集合

第一章 入れ替わり

第二章 今どきの子

第三章 告白

第四章 みんなの意見

第五章 本物らしさ

第二部 切断

第六章 注目!

第七章 記憶(優れた誤り)

第八章 結合

第九章 いなくなる方法

エピローグ 出会うもの、後に残るもの

謝辞

出典

用語集

訳者あとがき

索引

引用

"何かがもっと欲しい。その「もっと」がどういうものかわからなかったのだが。それでリンダは十八歳で家を出て、サバの町へいった(人口二〇〇〇人ほどの比較的都会)。"

"もうあっという間に、インターネット以前の生活をおぼえている人はいなくなる。この避けられない事実は何を意味するだろう。"

"私が置き忘れてきたのは空白だった。"

"どうでもいいと思われるかもしれないが、虚空を覗き込むティーンエージャーがいないということだ。思春期の無為な心は消えている。"

"私たちがネットにいるときは、自分の世話をネットのメカニズムに委ねている。デジタルの傷にはデジタルのバンドエイド。"

"「自分がマルチタスクをしていると思っているときは、実はマルチ切 替(スイッチング)をしているのです」とジェンティルは言う。"

"つまり今は、かつてはやはり有益だった糖分と脂肪への渇望が、この豊かな環境では不利なものになったのと同じように、私たちのかつて有益だった定位反応が、良いことだけでなく害もなしているのかもしれない。"

"私がケニーの電話番号を「知って」いるのは、ただスマホ上で呼び出せる方法を知っているという意味にすぎない。私の知識と思われるものの大部分は、それと同じように抽象的な状態で存在している。"

"必ず検索できるなら、すべて忘れてもよい。"

"私はただの弱虫で、自分のスマホには勝てない。コンピュータの記憶が人間の記憶をこれほど易々と超えられるのなら、まだ人間の記憶に価値はあるのだろうか。"

"先生は私に、暗記は何かを「自分の固有の自我」にする行為だと言った。それには二つの意味がある。暗記する内容が、暗記する人に所有されるということと、本人の構造の成分になるということ。"

"(つまり「欲望を注ぐだけ」)"

"私たちは本当に空白をおぼえていられるだろうか。何かは永遠に消えてしまうのではないか。"

"簡単に直せるのは簡単な問題だけ。本当の問題、大きな問題が求めるものは何だろう。"