挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け
著者: モーリー・ロバートソン(著)
:::目次(単行本):::
はじめに ー 新たなる情報戦争の幕開け
第1章 トランプ旋風と煽動政治 9・11からフェイクニュースへ
1 トランプの「ネタ元」は誰なのか?
ロイ・コーン ー 赤狩り検察官にしてマフィア弁護士
ジョージ・ウォレス ー 人種隔離を訴えた南部戦略の父
ウォーリード・ファレス ー 反イスラムのイデオローグ
ロジャー・ストーン ー 選挙を"茶番化"する男
WWE ー 敵と味方を分ける「アングル」
2 現代アメリカの怒れる白人たち
アメリカの政治史はパラノイアの歴史
連邦政府を敵視する民兵
第二の独立戦争に備える米軍兵
ポリティカル・コレクトネスの暴走
白人至上主義の「入信者」と「脱会者」
3 Alt-Rightとフェイクニュース
スティーブ・バノン
マイロ・ヤノプルス
ファイクニュースはフェイスブックで広がった
欧米を覆うアンチ・エスタブリッシュメントの波
リベラル・フェイクニュース
4 ポピュラリスト大統領の今後
危険すぎる反ユダヤ主義勢力
周辺にちらついたロシアの影
フリンの辞任劇は「クリムリン・ゲート」?
カオスが支配する「トランプ後の世界」
第二章 欧州とテロリズム 吹き荒れる移民排斥の嵐
1 テロに揺さぶられる国民
シャルリー・エブド襲撃事件が変えたもの
ルペンを押し上げた"愚連隊志向"
ISのリクルーターが「非ムスリム」を落とす手口
2 中東から世界に散るテロ
ISが目をつけた"見棄てられた民"の半島
欧州の新たな火薬庫・ボスニア
ウイグルの怒りに共感できるか
第三章 リアリズムなき日本 負け続けるリベラル
1 日本型「戦後リベラル」の勘違い
現代の軍は戦争を止めるためにある
SEALDsの失敗
深刻なリーダーアレルギー
2 カルチャーと政治
豊かな社会のシャンパン・ソーシャリスト
宮崎駿を問い詰める覚悟はあるか
今さらロックで反体制?
ル・コルビジエはファシストだった
3 東アジアの地政学
最後のモンスター・中国とどう向き合うか
みんな北朝鮮を甘く見ていた
北朝鮮で危険な"火遊び"をする欧米ツアー
アメリカの最終手段は「日本の核武装」?
4 戦争と国際社会のリアル
テロは「絶対起きる」
その見方は釣り合っているか?
世界を知るには「戦場セルフィー」
社会主義国ベトナムの「親米化」
六本木の「現代のハプスブルグ家」
第四章 日本人が知らない「日本の差別」 在日・移民・フェミニズム
1 フェミニズムが定着しない社会
バービー人形が象徴する欧米フェミの進歩
曽野綾子とアニタ・ブライアント
「萌えロリ」「JKビジネス」への厳しい視線
2 移民を拒むガラパゴス
冷淡な日本のリベラル
エイリアンが社会を変える
3 ヘイトという魔物
保守論壇への便乗から生まれた現代の在日ヘイト
「ニュースでこっそり差別」という火遊び
ラッスンゴレライと陰謀論
表向きは"漂白"された日本社会
第五章 日本のメディアに明日はあるか マスコミの罪とネットの罪
1 馴れ合いが支配するテレビ
ファクトなき報道合戦
テレビがつくり上げた「小池劇場」
「日本を褒める外国人」という奇妙な枠
『朝生』の時代は終わった
オール・イン・ザ・ファミリーが必要だ
2 「海外メディア」にご用心
情報不足の翻訳記事
NYT東京支局の迷走
BBCという良貨は悪貨を駆逐するか?
3 インターネッとというカオス
コロッセオ化したネット論壇
「マスゴミ」というファンタジー
「集合知」という幻
「ウェブポピュラリズム2・0」の時代へ
第六章 タブーへの挑戦 パイオニアたちの戦い
1 大麻解禁という世界的潮流
先駆者は「世界一貧乏な大統領」
雪崩を打ったアメリカ
日本の「ダメ、ゼッタイ」はどこからくるのか?
麻薬の非犯罪化という"劇薬"
2 宗教世界に現れた革命家
ローマ法王の反グローバリズム運動
闘うムスリム・フィミニスト
3 オバマは何を変えたのか?
初の黒人大統領はラディカルな現実主義者
際どすぎるオバマ・ジョーク
「戦後の総決算」としての広島訪問
おわりに - 煽動の時代を生き抜くための個人攻防