「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史 下
著者: ウィリアム・バーンスタイン(著)徳川 家広(訳)
:::目次(文庫):::
第2部 豊かな国、貧しい国
第7章 勝ち組の経済ーオランダとイギリス
オランダ/世にも不思議な共和国/新しい土地、新しい人/
インフレ、大運河、好景気/安いギルダー/オランダの繁栄の誕生と死/
嫉妬する隣人たち/走者交代/イギリス/農園と工場/
私有化される田園地帯/分業/繁栄の縦糸・横糸/鉄の時代/
「勤勉革命」/産業革命ーそれはどれほど悪かったかのか?/
非産業革命/新エルサレム
第8章 キャッチアップした国々
支配者と人民/富と剣/フランスはなぜ出遅れたのか?/
フランス人が本当に欲しいもの/ヴェルサイユ・プロブレム/
合理主義はどう運営すべきか/フランスから資本が逃げ出す/
道路料金の問題/洪水の後で/最初から勝ち目のなかったフランス/
スペインーすべてが間違っていた/征服と商業/
金銀の大河に溺れるスペイン/スペインにおける四要素の発達/
収奪された王国/復活への道のりは、あくまで長く/
不可抗力ー日本はいかにして豊かになったか/
封建時代時代日本の農業の悪循環/寄生虫の帝国/混沌から孤立へ/
日本を救ったのは農村だった/黒船/武士の滅びる音/
日本、悪癖を身につける/マッカーサー元師と日本の奇跡/
土地、地主、農民/「ライジング・サン」
第9章 取り残された国々
イスラム文明は、なぜ衰退したか?/オスマン帝国の長期衰退/
トルコ農業の死にいたる悪循環/
オスマン・トルコと近代経済成長の四要素/
現代中東における近代経済成長の四要素/村とモスク/
ラテンアメリカー不幸な遺産/
国境の南の繁栄と、無名エコノミストの物語/縁故と資本/
天然資源と帝国主義
第3部 豊かさのもたらすもの
第10章 神、文化、金銭欲、そして快楽主義の踏み車
富の使い途/金持ちプロテスタント、貧乏イスラム/
幸福のピラミッド/民主主義の目盛り/すべてを説明する万能理論/
独裁の効用/伝統主義と合理主義/経済成長の科学/
豊かさは、そんなに重要か/幸福を科学する/
まだ幸せになれないのか?/悲しい国、幸せな国/幸福を測る/
奥さんの義理の弟/富も貧困も移動標的だ
第11章 成長か平等かー大いなるトレードオフ
新しい泥棒貴族たち/「ピータールー」の虐殺/
フーバー、マッカーサー、ルーズベルト、そしてボーナス行進/
安定性の包絡線/インフレか失業か/豊かな国、貧しい国
第12章 勝者の呪いー富神マモンと軍神マルス
クロイソス王の失墜/繁栄、民主主義、覇権/銃撃戦か選挙戦か
第13章 成長の終わり?
失敗の様態/豊かな者とその特権/サイエンス・フィクション?
第14章 いつ、どこで、そしてどこへいくのか
繁栄は、いつやって来るか/どこで成長は始まったのか/
世界はどこへいくのか
訳者あとがき
原 注