ロックの歴史
著者: 中山 康樹(著)
:::目次(新書):::
はじめに
第一章 イギリス・ロック史とアメリカ
四十四年後の<<ヘイ・ジュード>/紳士の国のジャズ物語/イギリスの音楽的鎖国/
音楽をもたない世代の音楽
第二章 エルヴィス・プレスリーの限界
ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)/おまけの人生/消費されるエルヴィス/
橋渡しとしてのスキッフル・ブーム/すべてはクリス・リチャード&シャドウズか
ら始まった/真っ赤なストラトキャスター
第三章 ビートルズが生まれた瞬間
コオロギとカブトムシ/ヒトラーとロックンロール/伝説のハンブルグ・セッショ
ン
第四章 「黒いブルース」から「白いロック」へ
一九六一年、ハンブルグの青春/恋人は海の彼方に/ブルースの発見/「ハーモニ
カ、それともハープ?」
第五章 「世界の音楽・言語」としてのロック
イギリスの不運とジレンマ/メイド・イン・イングランド/モッズの時代
第六章 なぜリヴァプールだったのか
ロンドンになかったもの/「ないレコードはありません」/マージー河の氾濫/主張
するロンドン
第七章 ローリング・ストーンズ登場
ロンドンの流儀/リズム&ブルース・フロム・ザ・マーキー/忘れられたギター・
ヒーロー/ルーツの発見と出発/スローハンド伝説の始まり
第八章 ロックと天才ギタリストたち
エリック・クラプトンと「ブルースもどき」/ブリティッシュ・ロックの第一歩/ヤ
ードバーズの意味/やがて訪れる季節のなかへ
第九章 「アルバムの時代」の夜明け
十三センチの落とし穴/「ラバー・ソウル以前」と「以後」/イギリス化するアメリ
カ/アメリカの回答
第十章 ジミ・ヘンドリックスの衝撃
ブリティッシュ・ロックの曲がり角/台風前夜/「うわー!なんだこれは?」/ア
メリカの逆襲/トゥモロー・ネヴァー・ノウズ
第十一章 「サージェントペパーズ」と一九六七年
マネージャーの憂鬱/時代の音楽/ポールの助言/ヘンドリックスの恩返し/モン
タレーの奇跡
第十二章 架け橋としてのウッドストック
もっと言葉を!/ウッドストックにようこそ/アーカンソーからの旅/「君は僕のた
めに、僕は君のために」/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク
第十三章 ボブ・ディランの揺さぶり
「このクソは何だ?」/ボブ・デュランの頭のなか/レッド・ツェッペリンの意味/
ウッドストックから脱出せよ/越境の舞台
第十四章 「統合」と「分化」の時代へ
統合の時代/レオン・ラッセルという触媒/白人であることの罪/狂犬の群れ/
ア・ソング・フォー・ユー/激しい雨が降る
第十五章 ロックが帰っていく場所
洋楽受容と地域差/断層からの出発/ロックの歴史化/未来のロック/ロックの国
の住人たち
おわりに
主な参考・引用文献一覧